日本各地のご当地B級グルメがおいしさを競う年次グランプリ「B-1」第5回で、「甲府鳥もつ煮」が優勝した。その直後、当地のもつ煮を出す店は売り切れ続出。さっそくB-1効果が現われた格好だ。
B-1には「いま、本当に信じられないくらい大きな影響力があるそうですよ」と、進行の笠井信輔アナが言う。ひとたび優勝すれば、売上増、観光客増に加えコラボ商品企画のオファーなどが殺到。第1回、第2回の優勝料理「富士宮やきそば」の経済効果は200億円以上だという。「富士宮やきそば学会」会長のもとには、全国から講演依頼がひっきりなしだそうだ。
第4回優勝の「横手焼きそば」は、ブランド・品質維持のため「麺許皆伝」なる免状制度を設けた。研修を受け、試験に合格しないと「横手焼きそば」を販売できない仕組みらしい。
そんなこんなのB級グルメ・フィーバーが伝えられると、コメンテイターの竹田圭吾ニューズウィーク日本版編集長は、「B級はB級だからおいしいと思うけど、たかが焼きそばに大げさすぎないか」と、眠たそうに疑問を投げかけていた。
文
ボンド柳生| 似顔絵 池田マコト