尖閣衝突で中国メディア過熱 中国政府の本音は「こっちのメンツ立てて」

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   日本の巡視船にぶつかった中国漁船の船長の勾留を10日間延長したことで、中国側はさらに反発を強めている。中国政府は閣僚級以上の交流停止、航空路線増便交渉の中止を決め、民間レベルでも日中青年交流で上海万博に行く予定だった学生たち1000人の訪中が延期された。

一般の人の反応も冷静

   MCみのもんたが「こういう時こそ日本と中国の若者たちがいろんな意見を戦わせ、初めて新しい関係が生まれるんでしょうよ」と切り出す。

   コメンテーターの金井辰樹(東京新聞政治部次長)も、日中青年交流はことし(2010年)5月、温家宝首相が来日した際に中国側からの提案で実現したとし、「尖閣諸島周辺には領土問題はないというのがわれわれの立場だけれど、中国側に考え方の違いがあるのは事実。これについて、日中の青年間で日本側の主張をわかってもらうという草の根の交流はぜひすべきなのに、2日前にキャンセルする中国側の対応は残念」と述べた。

   みのと国際電話で話した富坂聰(在香港、中国情勢に詳しいジャーナリスト)は、中国のメディアはヒートアップしているが、一般の人の反応はそうでもないと言い、次のように語った。

「中国には格差、腐敗とかいろんな不満がある。反日が反政府に変わっていく可能性もある。中国政府は日本を強く非難しているが、メンツにそった形で日本の何らかの配慮がほしい感じがする」

   TBS解説委員室長の杉尾秀哉は「日本政府は領土問題は存在しない、国内法にそって粛々とやっているとしている。外務大臣が中国に行って日本側の立場を丁寧に説明して、中国政府の理解を得られるように努力すべき」と述べたが、そんな生易しい事柄ではないような気がする。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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