「東京ラブストーリー」「ひとつ屋根の下」「ロングバケーション」「HERO」など、ヒットドラマを連発してきたフジテレビ系「月9神話」も、いよいよ終わりが近いようだ。
10月スタートの月曜午後9時からの「流れ星」は、上戸彩(24)と竹野内豊(39)主演の風俗嬢と水族館職員の純愛ドラマ。愛のない契約結婚から次第に本当の愛に目覚めるという定番ストーリーで、死に場所を求めてさまよう上戸の風俗嬢役以外に「話題性がなさ過ぎる」と、前評判もさっぱり盛り上がらない。
月9はここ数年かつての勢いをまったく失ってしまっている。07年以降で平均視聴率が20%を超えたのは2作だけ。かつて「HERO」で34・3%を叩き出したのがウソのようである。今年に入ってからも、木村拓哉、嵐の松本潤を起用したがいずれも期待を大きく下回る数字しか出せず、今日20日(2010年9月)が最終回の「夏の恋は虹色に輝く」は初回こそ15・7%を出したが、その後は鳴かず飛ばずで、放送回によってはひとケタをのぞく危うさだった。
そもそも、上戸は「月9」の最低記録保持者。昨年の中居正広との「婚カツ!」は10・6%とこれまで最も低い平均視聴率だった。上戸はNHKドラマ「10年先も君に恋して」に出演中で、こちらは7~8%台をウロウロ。上戸は「視聴率が稼げないタレント」というありがたくない評判を決定づけてしまった格好だ。さしもの「フジテレビ月9神話」も、この秋のドラマで本当に「伝説」になってしまいそうである。(テレビウォッチ編集部)