菅改造内閣がきょう(2010年9月17日) 発足するが、相変わらず「脱小沢」がどうだこうだとやかましい。しかし、岡田外相が幹事長になったことで、方向が見えてきた。菅首相はどうやらやる気らしい。
小沢派は幹事長ポストですら「中間派で」といっていたのだから、かつて新進党解党のとき、「裏切りだ」と小沢元幹事長を非難した岡田となれば、小沢派との距離は明らか。
おまけに、菅が小沢と輿石参院議員会長に「代表代行」という「中二階」 を提示したことで、また小沢派は怒っている。受けないのを承知のうえだから、「失礼じゃないか」というわけだ。しかし、小沢がはまるポストなんかどこにもない。
話題にもならない原口退任
小沢側近の松木謙公議員などは、「岡田さんはがんばるでしょう」と木で鼻をくくったような言い方。もうちょっと言い様があるだろうに。
当の岡田は「政権交代していただいた国民の気持ちを考えたら、いろいろ言ってられない。天命でしょう」と、あえて火中の栗を拾う心意気を語った。この人ホントに真面目で、毅然としている。
三反園訓(テレビ朝日解説委員)も「真面目、約束を守る。何があっても毅然と突っぱねる人。防波堤にはなる」と評価する。たしかに、小沢派と野党と、内外のプレッシャーにさらされても筋を通しそうだ。
「ただ(外相をはずれるのは)無念でしょうね」(三反園訓)
内閣人事ではいろいろ名前が出ている。留任はだれそれ、退任はだれそれ。なかで注目は片山善博・元鳥取県知事の総務相。小沢支持の原口一博が退任するという話題性よりも、実効面で目玉になりそうだ。
赤江珠緒キャスター「小沢派の議員は当選回数が少ないというのも影響する?」
三反園「政務官、副大臣で処遇するのではないか。支持率を見ても、小沢路線はあきらめるしかない。菅さんも勝ったんだから好きにやればいい。ただ、大臣がコロコロ代わると官僚主導になるから、代わるのならなぜかをはっきりさせてほしい」
そんなことハッキリ言えるのかどうか。 まあ、岡田にすべてがかかってくるのだろう。お手並み拝見だ。