究極のエコカーといわれる電気自動車を、日産が12月に発売する。「日産リーフ」がそれで、先頃埼玉であったお披露目ツアーに、レポーターの高村智庸が参加した。
実際にハンドルを握ってみた感想は、「普通の感覚で運転できる」「早いなー」「音がないからか、気持ちが優しくなる。雰囲気が軟らかくなる」のだそうだ。
1キロ1円の燃費
それがスタジオに登場した。コメンテーターもみな嫌いな方じゃないらしい。乗り込んでみての感想は、鳥越俊太郎が「もっとやわな車かと思っていたが、しっかりしてる。なによりタイヤが大きい」と、けっこううるさ型のコメント。
スタジオだから、ほんの数メートルしか動かせないが、「音がしない」「振動がない」「排気ガスがない」はいいとして、気になるのは充電だ。
充電は普通で8時間。急速充電だと30分。充電場所は普通が全国で2000か所、急速が200か所になるのだという。で、お値段の方は、376万円。高村は「エコカー補助金が77万円でるから、実質は299万円」といったが、あれ? あれはもう予算が亡くなったんじゃなかった?
松尾貴史が「燃費は?」
130円のガソリンだと、1キロ6.5円だが、リーフだと1キロ1円だという。つまり、1000キロ走って1000円。ガソリンより5500円安くなる。これで、1回の充電で200キロ、クーラーなどを使うと160キロ走行可能だという。
赤江珠緒が「加速はどうなんですか?」。ん? 彼女も飛ばし屋か?
高村もその口らしく、「それが、普通だとスカイライン並みなんですよ。エコ・モードだとやさしく走る」
名称は「たま電気自動車」
その電気自動車で、63年前に日産が作ったものがあった。横浜の日産グローバル本社ギャラリーに修復されて、実際に動く状態のものが展示されていた。これが見物だった。
なによりも、スタイルがいい。かつてのダットサンよりも一段とクラシックで、ワイパーは1本、方向指示器はなつかしや腕木式だ。レポートの高木千晴がもう大喜び。
「たま電気自動車」という名前で、1947年(昭和22年)に、当時ガソリンが不足していて、電気には余裕があるというので作ったらしい。当時25万円で売ったというから、とんでもない値段だ。それでも1000台売れたそうだが、その後ガソリン事情が良くなって、50年に生産中止になったという。
1回の充電で、時速35キロで65キロ走ったそうだ。どんな電池を使っていたのか。車体は木骨鉄板張りで、部品類もなかったため、修復には苦労したらしい。
しかし、その結果ちゃんと動くようになっていて、試乗した高木は、「座席の中身はワラです」といわれて「座り心地がいい」と大喜びだった。このクラシック電気自動車は、27日まで同ギャラリーに展示されているが、早くも「欲しい、かわいい」とマニアに人気なのだそうだ。リーフ発売のPRにもなりそう。