子どもの心に傷大きい「単独親権」 欧米並み「共同養育」急げ

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『両親』から愛されているという体験

   キャスターの国谷裕子の「大きくなるまで影響は続くんですね」という問いに、小田切教授は子どもが受けるそうした心の傷を次のよう指摘する。

   「子どもにとっては、今日の生活が明日も続くという安心感のもとに暮らしている。離婚によってそれが根底から崩れるわけで、まして離れて暮らす親と会えないとなると、自分は愛されていないのではないか、自分はいらない子供だったのではないかと、自己肯定感が低下してしまう。ウツになるケースも見てきました。

   子どもには両親から愛されているという体験が必要で、面会交流は子どもの権利。親は保障する義務がある」

   「では、どういう制度をつくるべきか」という国谷キャスターの問いに小田切教授は次のように言い切った。

「欧米では、離婚するときに面会交流や養育費など、子供の養育計画を立てて提出しないと離婚は受理されません。日本でもそういう制度に変える必要がある」

   日本の場合、母親が親権を持つケースが圧倒的に多いが、最近では母親の交際相手による子どもへの虐待事件も多い。もはや待ったなしである。

*NHKクローズアップ現代(2010年9月8日放送「親と子が会えない~増える離婚家庭のトラブル~」)

モンブラン

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