高級ブランド店がひしめく東京・銀座で、最近は若者向けのファストファッション店の勢いがいいが、老舗中の老舗、銀座三越が明日11日(2010年9月)にリニューアルオープンする。
し烈な集客競争の真っ只中、銀座三越はどう変わるのか、その新戦略を「NEWSッス」コーナーで大竹真アナが取り上げた。
高級ブランド売り込みに違い
生まれ変わった銀座三越は、売り場面積を従来の1.5倍に拡大して銀座で最大規模のデパートになった。新しい店舗戦略は、たとえば婦人服売り場ではブランド同士の仕切りを取り外し、複数のブランドの中から顧客が好みで組み合わせて試着できるようにした。
三越伊勢丹ホールディングの石塚邦男社長は、「オープン1年目の売上高は630億円を見込んでいる。失敗は許されない」と語る。
銀座でナンバー1の売り上げ(560億円)を誇り、迎え撃つ形になった1軒置いて隣りの松屋銀座も秘策を練る。銀座三越とは逆に、人気ブランドを集めたフロアをつくり、それぞれの高級ブランドが持つ世界観を前面に打ち出し攻勢を狙うという。
司会の加藤浩次は「真逆って考えていいんですかね」と聞くと、大竹は「そうですね。ただし、『高級路線』という共通点はある」という。
このあと飛び出したのが漫画家・さかもと未明のファッション論。
「ファッションはもともとバカバカしいものだから、高いものを頑張って買って元気になればいいんですよ。それがファッションの良さ」
これには加藤が吠えた。
「バカバカしい~って、テリーさんがいたらぶっとばされますよ。居ないのをいいことに…」
それはともかく、両デパートが争う『高級路線』はいま一つ分かりにくいが、大竹が最後に締めた。
「お目当てのブランドを買いに行こうというのが松屋。何か素敵なバッグがないかしらと買いに行くのが三越」