「被害女性の死亡時分特定難しい」押尾裁判で元東京地検検事

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   久保田智子アナが「最大のヤマ場を迎えています」と切り出す。押尾学被告の裁判は、被害女性の命を救えたかどうかが争点とされている。きのう(2010年9月9日)は、この点に重大な影響を及ぼすと見られる救急隊員の証人尋問が行われた。

   番組によると、検察側の主張は「女性は午後6時ころに容体が悪化して6時50分前後に死亡した。急変後直ちに119番通報すれば救命は可能だった」というもの。

   一方、弁護側は「女性は6時ころの容体急変後、まもなく死亡した。119番通報しても救命できなかった」とする。

   出廷した救急隊員たちは「事件のあったマンションに出動して被害者を医療施設へ搬送するまでは十数分」と証言し ている。

状況証拠の吟味がポイント

   スタジオゲストの若狭勝弁護士(元東京地検公安部長)は、「とにもかくにも死亡時(分)の特定が注目点」と言い、「死亡時刻ではなく時分」と強調する。女性が6時ころ亡くなったなら救急車を呼んでも助からなかったし、6時50分前後に死亡したとすれば、救命されたかもしれないというわけである。

   その上で若狭は、「密室で目撃者もいない。特定は難しい」としつつ、「状況証拠的な証人の証言を吟味して特定して行く作業ができるかどうかがポイント」と述べる。

   いずれにしても、実際に救急車を呼んだのが9時19分というのが問題だろう。

文   アレマ
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