きのう(2010年9月8日)、日本相撲協会は2人の親方の2階級降格、2人の力士の2場所出場停止など、28人に処分を下した。一連の不祥事への「けじめ」としたかったようだ。
しかし新たな問題が明るみに出たと番組は伝える。
生活態度悪かった「十両大勇武」
元横綱大乃国の芝田山親方が、弟子だったモンゴル出身の十両大勇武(当時)に暴行を加えていたというのだ。大勇武は他の力士からの借金を返さないなど、真面目さが欠けていたらしい。見かねた親方がことし6月に殴ったら、大勇武は全治10日のケガを負ったとして告訴。警視庁が芝田山に事情を聴いたという。大勇武は「事件」の直後に引退した。
芝田山親方は事情聴取に対し、「生活態度や稽古の取り組みへの指導の一環として殴った」と説明したという。
コメンテーターの北川正恭(早稲田大学大学院教授、元三重県知事)は、「相撲のしごきは判断がむずかしい。しごきは、いい意味で徹底的に鍛える親心かもしれない。その度合いをだれがどう判断するかが問題だ」と話す。
三屋裕子(スポーツプロデューサー)は「スポーツの中で、どこまでが指導でどこまでが暴行かはわからない。一方が指導と言い、受けた方が暴行と感じるのは、お互いのコミュニケーション不足だ」と述べる。
警視庁は傷害容疑で書類送検する方針のようだ。スイート好きで知られる親方に暴行沙汰は似つかわしくない。
文
アレマ