経産省「日本売り込み作戦」…チーム名「COOL JAPAN」は二番煎じ

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   世界中で人気が出始めているというコスプレ。そのコスプレが日本経済を救うかも―。「サンケイエクスプレス」が報じたこんな記事を「スッキリTIMES」コーナーで、ロバート・キャンベル(東大教授)が取り上げた。

   経産省がアニメ、ファッション、和食などの日本の文化事業を海外に売り込む作戦に本格的に乗り出した。海外に売り込むサポート体制をつくり、「COOL JAPAN」という名称の特命チームを年内につくり、来年から本格稼働するという。

   キャンベルによると、「日本のこうした文化事業は50兆円といわれているが、海外に出ているのはそのほんの一部で1%。世界のニーズに合わせ、流通に合わせて出ていくのが難しいのだろう」と言う。宝の持ち腐れのような次のようなエピソードを紹介した。

   「アメリカに住む父親に柚子コショウを1びんを贈ってあげたが、近所の人に喜ばれ、これがないと日々送れなくなっている。でもアメリカにはどこにもないんですよ」

昔イギリスに同じような名称

   では、世界のニーズに合わせ出ていくには、どうすればいいか。

「たとえば、提案というか、文句があるとすれば、『COOL JAPAN』の名称はちょっと古すぎる。90年代、ブレア首相の時代にイギリスが『クール・ブリタニア』、格好いいイギリスという運動をやっており、英語では二番煎じに聞こえる」

   司会の加藤浩次が「どんなネーミングがいいんですか」と聞く。キャンベルは「ホット・ジャパンとか、日本と結びつく言葉を考えてほしいですね」と提案した。

   そうした微妙なセンスは日本にいては分からない。そんなところが海外売り込みの壁になっているのかもしれない。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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