小木逸平アナが「世界でもっとも高級なコーヒーです」と取り出したアルミのパッケー ジ。インドネシアの「コピ・ルアック」というのだそうで、「知ってました?」と問う。
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)「初めて聞いた」
小木「200グラムでいくらだと思います」
森永卓郎(経済アナリスト)「3000円」
落合恵子(作家)「1万円」
答えは「8400円」。 ブルーマウンテンの約4倍だ。小木はさらに、「この製造方法がすごい」とパネルを返すと、「ネコの糞から製造」と出た。
「ホー」「はっはっ」
ネコといってもジャコウネコ。剥製を持って来て、小木が解説する。このネコはコーヒーの実が好物だが、豆の部分は殻で覆われているので消化できず排泄される。それを洗って殻を割るとコーヒー豆が現れる。
「だから、糞まみれになっていたわけじゃない」と小木は言うが、森永は顔をしかめている。
インドネシアの「コピ・ルアック」
「では、なんで高級なのか。そもそもおいしいのか。みなさんに飲んでいただきます」と、コピ・ルアックが出た。みな恐る恐る飲んでみて――
鳥越「うまい。香りがいい」
落合「マイルド。なんか違う形を思い出しちゃうけど」というのは、ジャコウネコの糞の写真を見てしまったからだ。
森永「あの映像見ないで、これだけ飲んでれば」
赤江珠緒キャスターはなかなか口をつけられずにいて、「最初に飲もうと思った人はすごいで すね」
小木が言うには、ジャコウネコはいちばん熟した実を食べる害獣だったが、これが腸内細菌でおいしくなって排泄される。植民地時代のインドネシアでは、現地人はコーヒーを飲めなかった。そこで糞の豆ならいいだろうと飲んでみたところ、おいしかったのだと。
ここで赤江が「ナポリタンのスパゲティーのタマネギをいためたような甘みが」 と感想を口にした。
小木「珍らしいコーヒーの感想ですね」(笑い)
落合も「すっきり感がある」
鳥越「なんか残るものがある(赤江がしきりにうなずく)。が、残ったのが糞じゃないかなと思ったらつらいものがあるね」(笑い)
思い込みのきつい森永は、とうとう感想に至らなかった。