だれも乗らない「国会送迎バス」年間経費3610万円

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   テレビ朝日解説委員・三反園訓の「永田町トリビア」、きょう(2010年9月8日) は「議員の特権」を取り上げた。

   まず赤坂の議員宿舎。28階建て300戸、3LDKで家賃は月9万2000円だが、民間相場なら50万円というヤツだ。ここから国会までがちょうど1キロ。無料の送迎バスがあるのだが、問題はその運用の実態だ。

1日2便運行で「空気運んでる」

   送迎バス運行日数は170日(昨年)だが、午前7時35分発と8時10分発の2便。自民党の平沢勝栄議員に聞くと、「乗る人いない。空気を運んでる。だって時間が決まってるから。議員はそんな時間に合わせて乗るなんてことない」

   なぜ走らせてるのか。

「かつては乗ってる人がいた。その名残。運転手のクビを切れないんでしょ」

   2005年の実績調査では、年間利用者8728人。運行179日 で1便平均2人(国会議員?)。経費約3610万円で、乗車1人1回 あたり約4100円と報じられているという。ちょっと計算が合っていないのだが、いまはと国会の事務局に問い合わせると、「公表していません」(衆院)「集計していません」(参院)

   三反園は「表に出ると具合が悪いんでしょう。でも、税金ですよ」

   落合恵子(作家)「おかしい。さっきのお二方もう一度呼んできて」(笑い)お二方というのは、前のコーナーに出演した民主党の小宮山洋子、細野豪志料議員のこと。

   三反園が赤坂宿舎から議員会館まで歩いてみたら、途中、小沢一郎前幹事長行きつけの居酒屋でちょっとだべっても、11分40秒 だった。

「健康のために歩いた方がいい」

   他に公用車がある。衆院133台 (運転手110人)、参院97台 (83人)。これも平沢に聞くと、「議運委の理事、外務委員会の委員長のときなど車がついた。運転手付きでね。でも1回も乗ったことがない。議員会館から国会まで歩いてすぐだから。悪しき慣行でしょう。要するに、ムダが一番多いのは国会なんです」

   落合「冗談じゃないと思いますよね。平沢さんが言ってるんだから、超党派でやればいいじゃない」

   森永卓郎(金融アナリスト)「なんでこれが事業仕分けの対象にならなかったの」

   議員には無料パスもある。「JRパスのみ」「JRパス+航空券(月3往復)」「航空券(月4往復)」から選べるのだが、前渡しなので「乗るだろうという額を払ってる。乗らなくても払ってる」(三反園)。これが年間12億円。

   落合「実費精算ができないの?」

   三反園「文書通信交通滞在費(1200万円)というのがあるでしょう。それで賄ったらいいはず」

   赤江珠緒キャスター「家賃だって、安くなっているのに」

   最後に三反園が「もっとも歳費が高いのはだれでしょう」と、オバマ米大統領、菅首相、キャメロン英首相の顔を出した。むろん菅。議員の歳費をくらべても、日本はダントツだ。2139万円に対して、英下院838万円、上院は「なし」、フランス920万円、ドイツは連邦議会998万円、参院は「なし」。英独の「なし」というのがすごい。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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