民主党代表選まで1週間を切った。けさ(2010年9月8日)の毎日新聞が伝える現在の情勢は、菅首相やや優位だという。記事内容を説明する井上貴博アナによると、国会議員411人のうち、小沢支持が186、菅支持が175で、ここは前幹事長が優勢。党員・サポーターは菅が倍近い支持を集め、地方議員票も現首相がリードしているとのこと。
これについてコメントを求められた片山善博(慶應義塾大学教授、元鳥取県知事)は「非常に興味深い。民主党内のねじれ。党員・サポーターの考えていることと、国会議員の考えていることにズレがある。民主党の特徴だ」と答えた。
内野雅一(週刊エコノミスト編集長)は「民意がどう反映されるかが1つのポイント。議院内閣制なので直接は選べないが、党員・サポーターの人たちの、ある意味での民意がどう影響を及ぼすか。おもしろい結果だ」と言う。
井上が「小沢さん陣営では、中盤になれば民意がもう少し小沢さんに乗ってくると思っていたようですが」と口にすると、片山は「途中から『微笑作戦』に出た。あれである程度影響が出たと思うけど、2、3か月前を考えると、『政治とカネ』問題の不信感が強かった。そんなにすぐには回復しない」
週刊誌は「小沢優位」を予想するものが少なくない。軍配はどちらに上がるのだろうか。
文
アレマ