浅野史郎(元宮城県知事)がん治療順調 コメンテーター復帰のラブコール

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   歯切れのいいコメントでならした元宮城県知事の浅野史郎(62)が、「がん」治療のためテレビから姿を消したのが昨年4月。このとき、医者からは「余命11か月」と宣告されていたが、彼はいまも元気だ。「もう1回フルマラソンを走りたい」なんて言っている。

   浅野の病名は「成人T細胞白血病(ATL)」。ウイルスによるもので、感染者は全国で108万人といわれるが、潜伏期間50年という珍しい病気だ。生涯発症率は5%未満。大半の人は発症しないまま一生を終わる。

「余命11か月と言われたけどフルマラソン走りたい」

   横浜にある浅野の自宅をレポーターの所太郎が訪ねた。玄関先で、「手を消毒してください」「風邪をひいてる人はいませんね」と尋ねられる。治療の副作用で免疫力が極端に低下、雑菌は大敵だ。赤ちゃんですら母乳から免疫をもらうが、それ以下なのだという。

   食器も煮沸消毒、室内のカビ、ほこり、あらゆるものに注意をはらう。書斎を掃除して、機器のアルコール消毒は光子夫人(60)の役割。本人も血糖値を測り、インシュリンの注射をする。

   「余命11か月」は衝撃だったというが、11か月で死ぬのは半数。なれば「戦いがいがある。勝ってやろう」と思ったという。抗がん剤と骨髄移植で乗り切った。いま、散歩に出るまでになった。

   ウイルスは感染ルートがはっきりしている。母親の母乳なのだ。母親は「ごめんね」 と言ったそうだが、浅野は「責任はないですよ。62年も前だし、そんな知識もないんだから」

   知事時代の検診でATL感染はわかっていた。そのため、免疫細胞に異常がないかを定期的にチェックしていて、発症もわかったのだそうだ。浅野は「感染は妊婦検診でわかりますから、感染していたら母乳をやめれば子どもへの感染は防げる。病気も根絶できる」という。

   取材中、ずっとかぶっていた毛糸の帽子を取ると、抗がん剤で一時なくなった毛髪が戻りつつあった。

「これがふさふさに戻ったときが復帰のときだと思っている」

   いまは近所の散歩程度だが、「もう1度フルマラソンを走りたい。同じ病気の人にも私自身にも勇気になる」

   最後に妻の光子さんに「妻の存在がありがたい。ありがとう」

   赤江珠緒キャスター「相変わらず浅野さんらしい明るさを拝見して、ホッとしました」

   鳥越俊太郎(ジャーナリスト)も「ユーモアのある人でね。知事時代から知っているが、今日見てホッとした。もっと悪いかと心配していたが、ここにまた戻ってきてもらいたい」

   所によると、浅野夫妻は「今日一日何も起きなかったのが小さな一歩」といているのだそうだ。

   赤江「スーパーモーニング、お待ちしてます」

   よかった。見ていてホッとした。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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