押尾学(32)の保護責任者遺棄致死容疑の公判2日目のきのう(2010年9月6日)は、元マネージャーら4人のほか、過去に押尾と関係のあった女性2人が証言した。事件当日の様子と女性関係と薬物漬けの日々が明らかになった。
裁判は押尾と死んだ女性(当時30)が飲んだ合成麻薬MDMAを、どちらが持って来たかが争点のひとつだが、先週金曜の公判で、押尾は女性が持って来たとして、無罪を主張している。
マネジャーに「お前がやったことにしてくれ」
検察側証人の2人の女性は別室からの証言で、いずれも押尾から飲まされ、1人の女性は倒れたことがあり、別の時は押尾の具合が悪くなったと話した。また、死んだ女性の友人は「(彼女は)つき合っている男がクスリをのませたがる」と言っていたと明らかにした。
事件の当日の昨年8月2日は、最初にマネジャーが、次いでチーフマネジャーが現場に着いたが、そのときのやりとりが再現された。
チーフマネジャーが「なぜ救急車を呼ばないのか」と言ったのに対し、押尾は麻薬がばれる」と話したことを明らかにした。さらに押尾は「マネジャーがやった(セックスした)ことにしてくれ」と言ったが、「体液が出ればわかる」と拒否すると、「では、部屋を出た後に発見したことにできないか」と食い下がり、「防犯カメラがあるから無理だ」と説明したという。その後、119番する前に押尾は別の部屋に移ったが、 その際も「クスリを消すクスリはないか」とたずねている。
取材したレポーターの立花裕人は「女性のことより自分のことばかり」
赤江珠緒キャスターも「自己保身ですよね」とあきれ顔だった。
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)は「(検察側は)卑劣な小細工を立証しようとしている。法律的にどうかはともかく、 卑怯な人間であるという印象は与えた」
弁護士の大沢孝征は「2人の女性とは、クスリを飲んで性行為をしていて、いずれもクスリは押尾が持って来た。死んだ女性の時だけ、女性が持って来たのかという問いかけです。こういうことを言う人間だと、裁判員に印象づける意図でしょう」
赤江「信憑性ですね」
聞けば聞くほど、男の風上にもおけない人間のようだ。裁判員裁判だから、これがストレートに出るのかどうか。裁判は7日間で終わるが、 大沢は来週の被告人質問が次の焦点になるという。