大分「秘湯」の看護師殺害 クルマに残されていた入浴セット

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   大分県別府市明礬の「秘湯」で神戸市の看護師・横手宏美さん(28)が遺体で発見された事件で、横手さんがどういう状況で襲われたのか、なぜ山中で車を降りたのか、大竹真アナの「NEWSッス」コーナーで検証した。

   横手さんは8月28日(2010年)に「大分で温泉巡りをする」と言って、神戸の自宅からクルマでひとり旅に出た。28日に福岡に到着し、熊本を回って29日に鹿児島、31日には宮崎にいたことが母親へのメールでわかっている。最後のメールには「明日(9月1日)は別府の温泉に行く」と残されていた。

   横田さんが向かったのは別府温泉からクルマで30分ほどのところにある「別府3大秘湯」の1つ、「鍋山の湯」と見られている。横手さんはこの温泉から400メートル手前の雑木林で、下半身下着姿で発見された。乗っていたクルマから200メートルほど山道を登った付近で、首を絞められ、頭部には陥没骨折の跡もあった。

   クルマはロックされ、車内には温泉の入浴道具、毛布なども残されていた。横手さんは人影がほとんどない山道で、なぜ車から降りたのか……。

山道確認のため車の外へ

   横手さんが目指した「鍋山の湯」は、地元温泉愛好家も「山の中を探して行くようなところ」と言うほど山道の奥にある。大竹アナはフリップボードを示しながらこう説明した。

   「クルマは施錠されていましたが、タオルなども残されていましたから、お風呂に入りに行ったわけではなさそうです。

   実は、麓からはかなり狭くてでこぼこの道なのですが、横手さんが車を止めていたところからはさらに狭くなっています。その先には駐車場があるのですが、そこまで通れるのかどうか確認するために車を降りて登っていったんじゃないかと思われます」

   警察も横手さんが入浴した形跡はなく、暴行されてもいなかったという。犯人の狙いは何なのか。付近では去年あたりから不審な車や人物がしばしば目撃されている。女性客目当てのぞきや隠し撮りもいるようだが、車上狙いも頻発いしていた。

   「横手さんの財布、携帯電話、クルマのキー、運転免許証などが発見されていません。また、遺体の近くで血の付いた石も見つかっています」(大竹真)

   MC加藤浩次は「物盗りとか強盗ということになってくるんですかね」と見る。横手さんを暴行しようと襲ったが、抵抗されて殺害、所持品も奪ったという可能性が高い。

文   赤坂和郎| 似顔絵 池田マコト
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