スズメバチの大量発生のシーズンになってきた。毎年8月下旬から9月はスズメバチの被害が集中するが、今年は猛暑でいつも以上に数も多く、凶暴化しているという。駆除のプロに密着、刺されないための対策も探った。
刺されないための防衛策
「今年はものすごく暑いでしょ、ハチたちも体温が上がってイライラしてるよ。幼虫も水分や養分を普段以上に求めるものだから、動きも活発ですね。すぐ人間を襲うとする」
こう話すのはスズメバチ駆除歴23年、栃木県宇都宮の神山宗教さんだ。8月下旬から9月にかけての残暑の季節がスズメバチが1年でもっとも活発に活動する時期で、駆除依頼も1日5~6件もある。さっそく、「スッキリ!!」取材班が神山さんに同行した。
出かけたのはある1軒家。軒下に大きなスズメバチの巣を発見、隣家の奥さんが2か所刺されて病院に駆け込む騒ぎにもなっているという。まるで宇宙服か化学・神経ガス防護服のようないでたちとなった神山さんは、まず殺虫剤を巣の穴から噴霧、ハチが弱ったところで巣を根本から切り落とした。
スズメバチの毒は体内に入ると赤血球が破壊され血圧が急速に低下、ショック状態から呼吸困難などを起こして、重症化すると死亡する。死亡者は毎年20から30人もいる。
スタジオでは刺されないための防衛策が説明された。
①スズメバチは黒いものを襲うので、野山に入るときは白い帽子、白い服。
②整髪料、香水はつけない。
③襲いかかってきたら慌てて走って逃げず、ゆっくりと後ろに後ずさりする。
④大きな声を出して手で振り払わない。ハチはいよいよ興奮する。
「殺そうとしちゃダメということですね。家に巣を作られても、自己流で駆除しようというのがもっとも危ない」
MC加藤浩次があらためて注意を喚起。スズメバチは最近は生ゴミなどがあるので、街中でも大量発生することが増えている。