<キャッツアンドドッグス~地球最大の肉球大作戦>互いに宿敵として長い間戦ってきた犬と猫。人に尽くし人を助けようとする犬たちは、ハイテク機器を駆使して猫たちから人間を守ってきた。
そんな中、突如、犬たちに宣戦布告をしてきたのが、凶悪な毛のない猫キティ・ガロアだった。彼女は世界を手に入れるべく、恐ろしい陰謀を企てていた。キティの計画を阻止すべく、犬の世界の一流スパイたちが立ち上がった。人気シリーズの第2弾が3D映画で登場。
3Dとしての出来はイマイチ
猫好き、犬好きにはたまらない映画だろう。何種もの可愛い犬猫が登場し、ちょっとやりすぎなくらいのアクションで楽しませてくれる。前作を見ていなくても安心して見られるし、前作を見た人は引き続き登場する犬世界のスパイエージェントの活躍がさらに楽しくなる。
ストーリーは映画「ミッションインポッシブル」風味で進む。あちらこちらのシーンが有名映画のパロディになっていて、なかでも映画史に名を残すあの名悪役のキャラクターに扮した猫の登場には、思わず吹き出してしまう。 前作と違い、今回は一方的に猫側が悪者ではなく、犬と同じように人を支える「良心的」な猫の秘密組織なるものも登場。鳩までがまるでブレーメンの音楽隊のごとく犬や猫と協力し合い、世界を救うために戦う。
今回の主人公であるディックスは元警察犬。少し暴走する癖があるが、かつてのパートナーであった人を思い続ける気持ちには、犬ならではの忠義心を感じさせてホロリとなる。
「世界征服」をもくろむキティの頭脳は明晰で、ジェットエンジンを背中に乗せて空高く飛んじゃう犬たちだって負けていないのだが、その割には互いの弱点丸見えで、意外にあっさりやられてしまうあたりは突っ込みたくもなるが、そこはご愛嬌。大人から子供まで楽しめる映画としとはオススメである。残念なのは3D映画としての出来がイマイチなこと。3Dの映像技術が生かしきれていないし、見所や迫力にも欠ける。
PEKO
おススメ度☆☆☆