「週刊朝日」指摘…20、30代自殺増加の裏に「生きにくい社会」
民主党代表選挙以外、週刊誌の酷暑ネタ枯れが続いている。
野田聖子代議士がアメリカで卵子提供を受け、現在妊娠10数週目に入っていることを告白した。そのことに文春は、「素直に喜べない」という女性たちに「論争」させているが、「おめでとう」のひと言でいいのではないか。
小錦が不妊治療のためキンタマを切開して、精巣(精子がつくられる場所)から直接取り出す手術をし、すごい激痛に苦しめられたが、残念ながら成功しなかったとポストで告白している。ポストによれば、日本で不妊で悩んでいる夫婦は10組に1組いるという。こちらも頑張れだ。
「週刊朝日」の連載「新名医の最新治療」で自殺を扱っている。2009年の自殺者総数3万2845人。12年連続で3万人を超えている。年齢では50代が一番多く19・8%で、60代が続く。だが、近年では30代以下の自殺者が微増しているそうだ。
都立松沢病院精神科部長の林直樹医師は、リストカットなどの自殺関連行動を繰り返す患者についてこう語る。
「従来の研究データでは、30人の自傷者がいたら、長年のうちに、少なめに見積もって1人は自殺で亡くなります。これを多いと見ますか、少ないと見ますか? その見方は、この社会をどんな社会にしたいかということと一致するのではないでしょうか」
近年、20代、30代の自殺者が上昇していることに、NPOライフリンク代表の清水康之さんはこう言っている。
「中高年と同じ社会経済的要因に加えて、現在多くの人が感じている『生きにくい社会』の中、生きる意味を実感できないことが彼らの『生きるのをやめたい』理由になっている感じがします。私は、社会全体で自殺対策を進めていくことは『生き心地のいい社会』をつくることだと思っています」
小沢政権ができて、そんな社会が期待できるのだろうか。できないだろうね。