良くも悪しくも小沢一郎が主役だった代表選・出馬会見

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   きのう(2010年9月2日)開かれた日本記者クラブ主催「民主党代表選 菅・小沢公開討論会」の模様を繰り返し流す。菅首相は「お金にまみれた政治文化は変えなければならない。クリーンでオープンな政治をやりたい」、小沢前幹事長は「(菅政権の予算一律10%削減方針は)自民党政権下と同じ。国民に約束したことと違う」とし、互いに相手の弱点を突いた。

違いは「政治手法」「スタイル」「政治文化」

   コメント陣は会見での両者の発言をこう受け止めた。

与良正男(毎日新聞論説副委員長)「同じ政党なので当たり前だけど、政策的にあまり変わりないことが見えてきた。一番の違いは政治手法、スタイル、政治文化。トップダウン、強い力でこの国を進めようとする小沢さんに対し、菅さんはチームワークでやって行こうとする。その違いを議員さんとかサポーターがどう評価するかだ」
吉川美代子(TBS解説委員)「民主党は寄合所帯といわれるけど、政権とる前に内部でもっとこんなことやってなかったの。今ごろ論争して遅いんじゃない、という感じ」
海老原嗣生(リクルートエージェント・フェロー)「自民党じゃあり得ない内紛。アンタのやっていることはダメだよ、という話をお互いにして、面白かった」

   強制起訴になっても「逃げない」と厳しい表情を見せたり、「(普天間問題で)とくに案を持っているわけではない」と発言を後退させるなど、良かれ悪しかれ、見せ場は小沢サイドに多かったように思えた。首相の「ネガティブキャンペーン」は行き過ぎだろう。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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