民主党政権の「主役」の座を争う代表選は、今日1日の告示で党を二分する戦いの本番を迎えるが、2週間後の14日の投開票で内紛劇幕引きとはいきそうもない。クライマックスはむしろその後。「スッキリ!!」は代表選後を占った。
容赦なしの「敗残兵狩り」
選挙のスケジュールを日本テレビ政治部の青山和弘記者が解説した。1日午前中に立候補者の届け出が締め切られ、予想通り菅首相と小沢前幹事長が立候補した。午後4時から両氏の共同記者会見。来週11日に締め切られる党員・サポーターの郵便投票をめぐって、まず序盤10日間の戦いになる。14日投票の国会議員のポイントと党員・サポーターのポイントを集計して新代表が決まる。
国会議員票は「最大派閥」を抱える小沢が有利とみられ、世論の影響を受けやすい地方議員や党員・サポーター票は菅が有利と見られている。
青山「現時点では、5分5分のガチンコ勝負になっており予想は難しい」
もっとも、コメンテーターの関心は代表選後の政権の行方。これだけ両氏の対立構図がはっきりしているのに、挙党態勢でやれるのか。
テリー伊藤はこう話す。
「政策の違う2人が『挙党態勢』でやるよりは、基本的には代表選は健康的でいい。あとは、菅さんが勝ったら小沢さんはどうなるのか。その逆だとどうなるか。ここがポイントになる。
菅さんが勝ったら、小沢さんをはじめ、すごい数の議員が生殺しになる。菅さんの人事が問われますね」
青山も「菅さんが小沢さんを要職につけることはあり得ない。そうなると、小沢さんは民主党に居場所がなくなり追い込まれるのは間違いない」と見る。
司会の加藤浩次が「小沢さんが勝った場合はどうなるでしょう」と聞く。
青山「お互いに不信感がものすごく高まった。菅さん支持でコアになった人たちは、非常に居辛いムードになるという見方もあります」
小沢が勝った場合の菅側のダメージは、一部に限られるというわけか。