近頃のネットで話題の「クーポン(共同購入)サイト」を番組も取り上げていた。ネット上の「割引クーポン」ならば、なにも珍しくない。「共同購入」も徐々に存在が浸透しつつある。最近乱立する「クーポンサイト」の目新しい要素は、おもにレストランの料理など「サービス」の引替権を集約しているところ。言ってみれば、お食事(エステ、教室etc)バウチャーの共同購入である。
レストランでオドロキの5割引
もちろん、そこに「割引」の要素は欠かせない。「○千円相当」のコース料理がなんとオドロキの5割引相当――ただし○人以上の申し込みで成立(○人以内)といった具合で、クーポンの使用期間・方法に制限がある場合もある。
店側は自ら「割引クーポン」などを掲載するのにくらべて、クーポンを使用する客の人数をコントロールでき、クーポンサイトの集客力で宣伝効果アップも望める。利用者は安く利用でき、サイト運営者は手数料が入る。
熊谷麻衣子リポーターは「三者がみなトクするWin-Win-Winの関係」とほがらかに説明するが、番組司会の小倉智昭はシブい顔で聞いていた。
「みんなトクするって絶対ありえないと思うよ。そんなに世の中甘くない」とリアリスト・オグラは言う。
実際、リアルな販売実績がない「割引」クーポンが出品されて問題になったことがあったが、そんな1件を知ってか知らずか、自身が飲食店経営者でもあるオグラは、「クーポン用のお料理とかを考える店も出てくる気がする。だって50%引いたら、お店はほとんど利益出ませんからね」と、ウマい話のウラに警戒するよう大いに示唆していた。