ガチンコ勝負かと思われていた民主党代表選が、なんか雰囲気が変わってきた。29日夜に菅首相・鳩山前首相の会談が行われたほか、30日には小沢前幹事長を交えた3者会談があるかもしれないといわれ、挙党態勢が視野に入ってきた。
新人議員の地元に秘書派遣
菅・鳩山会談は約40分間、一部報道では仙谷官房長官の更迭が話題になったといわれる。当の仙谷は「オレの首で収まるのなら、いつでも辞める」といっているという。
小沢の動きは素早く、国政選挙さながらに、新人議員の地元に秘書を乗り込ませて支持者獲得に動いている。チルドレンを中心に、国会議員の数では優勢と伝えられるが、世論調査では圧倒的に菅首相支持が高い。
三反園訓(テレビ朝日解説者)は「小沢さんは条件闘争は受けない。全部オレの言うことを聞けと無条件降伏を迫る。しかし、そんなことをしたら、世論が菅さんから離れてしまう」
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)は「政治資金の問題で、メディアは小沢さんが悪いことをしているかのようなイメージを作った。結果はシロになったが、世間は小沢さんはクロい人だという印象を持っている。しかし、霞ヶ関は小沢さんの力量を認めているから、落差ができている」という。
小木逸平アナ「小沢さんが総理大臣になったら、イメージをひきずったままになりかねない」
三反園「小沢さんは時すでに遅しといってる。だから、政策を戦わせるしかない」
鳥越「真っ向勝負を政策でやってほしい」
選挙は党員とサポーターよるものだ。かつて小泉純一郎氏が自民党総裁になった時は、「橋本龍太郎氏を選んだら、次の選挙で自民党は見放される」という危機感が党員を突き動かし小泉総裁をつくった。民主党員にはそうした意識はないらしい。世論調査の数字も圧力と感じないのか。面白い人たちだ。