「週刊ポスト」が「週刊現代」を抜き返した。そう小学館の偉いさんが言っているそうだ。昨年下期は現代が9万7000部延ばして約32万5000部。ポストが約29万6000部で、3万部ほど現代がリードしていたが、ここへきて、現代を真似たSEX路線が功を奏しているのかもしれない。
代表選勝敗「小沢670ポイントvs菅550ポイント」
今朝(8月26日)、鳩山由紀夫前首相の支持を取り付けた小沢一郎前幹事長が、ようやく出馬する意向を固めた。今週発売のどの週刊誌も、小沢出馬を読み切れず、「小沢一郎 死ぬか、生きるか」(週刊文春)、「血の雨が降る『民主党』内ゲバ」(週刊新潮)と、どっちつかずのタイトルでお茶を濁している。
その中では、「サンデー毎日」が「小鳩『菅切り捨て』で『政界大再編』」と、小沢は出馬すると読んでいる。その上、「小沢一郎政権構想『11の骨格』をスッパ抜く」で、03年、旧自由党時代に小沢が党首として発表した「日本一新11基本法」が、小沢政権ができたときのヒントになるとしている。それは(1)人づくり(2)国民主導政治確立(内閣法制局廃止)(3)安全保障(4)非常事態対処(5)地方自治確立(6)税制改革(7)国民生活充実(8)市場経済確立(9)特殊法人等整理(10)食料生産確保(11)地球環境保全。
代表選は国会議員票(413人)が1人2ポイント(計826ポイント)、地方議員が100ポイント、党員・サポーター票は300ポイント、計1226ポイントを奪い合う。
新潮で政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう読んでいる。
「最終的には小沢氏が計670ポイント、菅氏は約550ポイントを獲得。つまり約120ポイント差で小沢氏が勝つと予測しています」
私は昨日、小沢追及を続けているライターの松田賢也氏と話していて、2人とも、小沢は今回は火中の栗は拾わず、菅が追い詰められるまで静観するという意見で一致したのだが、見事にはずれた。
だが、小沢にとって政治家生命を賭けた最後の戦いになる。出馬に対する世間の批判は強まるだろう。楽な戦いにはならないと思う。水面下で票をカネやポストで買う汚い代表選にせず、堂々と政策を掲げて、論争してもらいたいものだ。
まだ安心できないらしい野田聖子50歳出産
さて、長年、不妊治療に取り組んできた野田聖子代議士が、50歳を目前に妊娠した。新潮によれば、日本では禁止されていないが、おおっぴらに実践されていない卵子提供を米国の病院で受け、体外受精卵を移植して現在妊娠15週に入ったという。
野田代議士は『前夫』と結婚している間に、14回の体外受精を試みた。だが、出産まではたどり着けなかった。今回、念願の妊娠に至ったが、高齢出産でリスクが高く、「安定期」は望めないそうだ。2週に1度診察を受けていて、エコー検査で胎児は順調に成長しているというが、まだまだ安心はできないようだ。無事に出産することを祈りたい。
「哀悼 梨元勝」飾るとこなかった反骨の芸能ジャーナリスト
21日に肺ガンで亡くなった梨元勝氏との付き合いは、彼が『ヤングレディ』の記者をしていた頃からだから、40年近くになる。
取材としゃべりはうまかったが、原稿の書けない記者だったと、今週の文春「さらば、梨元勝『最後の証言』」で書いている。結果的にはそれが幸いし、テレビに転身して芸能レポーターの新しい形をつくり、お茶の間の人気者になった。
飾るところがなく、無類の人の良さは、テレビで売れてからも変わらなかった。だが、大学時代、学生運動をしていたからではないだろうが、権力への批判精神はこれも生涯変わることがなかった。
テレビ局側が人気者を抱えるプロダクションに配慮して、彼の発言を規制することが増えてきたことに反発すると、テレビ側は彼を出さなくなってしまった。
だが、それに屈することなく、「SMAP」など多くの人気タレントを抱えるジャーニーズ事務所へのテレビ側の「自主規制」に対しても、ネットや携帯サイト、ツイッターなどを駆使して批判し続けた。
今のテレビは独自取材をしないで、出かけていく先は記者会見ばかり。それもタレントやプロダクションのいいなりになって、質問さえしない有様だ。
これでは『芸能レポーター』ではなく『芸能サポーター』です。(中略)週刊誌の記事も、ただ読み上げるだけ。なぜ、その先を取材しないのでしょう。こんな取材が続くのなら、私は、『ワイドショーなんかやめちゃえ!』と言っているんです。たかが芸能と言われるかもしれませんが、されど芸能なのです」
友人であり、反骨の芸能ジャーナリスト梨元勝氏の死を心から悼む。