日本相撲協会がおととい(23日)開いた意見交換会で、51ある各部屋と役員待遇以上の親方、外部役員に、多機能IT端末「iPad」を配布することを明らかにした。佐々木亮太アナがiPadを手に、「情報のスムーズな伝達のためだそうです」と言う。
赤江珠緒キャスター「一気に最先端に進んだ」
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)「どういうこと? 電話やファクスではだめなの」
佐々木「これまではファクスだったが、留守だったりして、連絡漏れがあった。そこでメールで漏れをなくすということだそうです」
「ファクスをいただきましたという電話連絡の代わり? iPadだって見逃すことありますよね」(赤江)
など、スタジオは賑やかだったが、いまひとつ配布の狙いはわからない。
野球賭博も携帯でやってたぐらいだから
iPad配布の目的よりの出演者たちが気になったのは、「手も大きく、指も太いお相撲さんに打てるの」ということだった。さっそく検証に出かけた。
東京・広尾の「どすこい酒場 玉海力広尾店」の店長・田島大一郎さん(元幕下力士、玉蒼)が使って見せた。まず、普通の携帯を試してみて、
「他のキーと一緒に押したりはありませんか」
「あります。指は太いですから」
次にiPhoneを試してみても、やっぱり隣を押したりがある。そこでiPad登場。田島さんは
「いいですね結構。ふーん、すごいすごい」
「キーボードの大きさは?」
「携帯よりは押しやすいですね」
「2個押しちゃうことは?」
「ありそうですけど、iPadの方がすごくいい」
肝心の親方衆は使いこなせるか。
「そうですね。そんなに難しくないので、ほとんどパソコンと同じようなものですよね。連絡もしやすくなるのでは」ということであった。
配布総数は60台くらいになるそうで、放駒理事長らにはすでに渡ったという。さっそく練習に入って、若い力士が「師匠」になっているのかも。
しかし考えてみれば、野球賭博の連中はみんなケータイでやってた。太い指で。意志あるところ道は通ず、指の太さなんか心配することはない。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト