南米チリで地下700メートルに作業員33人が生き埋めになり、17日後に奇跡的に全員生存が確認されたニュースは、日本でも大きく取り上げたれているが、「朝ズバ!」司会者のみのもんたは現地取材に積極的。番組の中でも、何度も「行きましょうよ」と提案した。
1日20メートルで4か月
「地下700メートルといっても想像がつかないよね。だっていま建てているスカイツリーが、えーと634メートルでしょ。それよりも深いんだから。早く掘ってあげてよ」
みのもんたは言う。地盤が悪く1日に20メートル掘り進むのがやっとで、どんなに急いでも4か月はかかりそうだという。現在は流動食、栄養剤、水なども運び込まれているが、発見されるまでどうやって生き延びたのか。読売新聞の記事を紹介する形で伝えた。
記事によると、食事は48時間ごとに「スプーン2杯のツナ、ミルク1口、ビスケット1枚」だけで、水はショベルカーで地面を掘って地下水をくみ出して飲んでいたという。
それにしても、33人がパニックにもならず、食料・水を分け合った冷静さには驚嘆する。相当しっかりしたリーダーシップがあったのだろうか。
みのがテレビ業界人らしい感覚を見せた。
「取材のカメラ出てるの? 朝ズバから。エッ、行ってない。出しましょうよ、取材のために。これ取材しましょうよ」
救出劇のテレビ中継をやったら、視聴者がかじりついて見るのは必至だ。来週あたりから、「朝ズバ!」の現地映像報告が始まるかもしれない。
文
赤坂和郎| 似顔絵 池田マコト