民主党の菅代表が新人議員との懇談を始めた。きのう(23日)が初日で、明日まで行われるが、代表選出馬がいわれる小沢前幹事長も研修会を開いて、まさにガチンコ勝負。衆参合わせて157人の新人たちも戸惑っている。
懇談は非公開だったが、参加者の声を聞くと、菅代表は「小沢氏を評価している」「解散はしない。3年後にダブル選挙だ」などと言ったらしい。菅支持グループには「また、余計なことを言って」とマユをひそめるムキも少なくない。
『踏み絵』に新人議員「参っちゃいますよ」
テレビ朝日コメンテーターの三反園訓がこう解説した。
「解散を封印して3年間は大丈夫だよと新人議員を囲い込もうとしている。どこかで見たようなと思ったら、自民党の総裁選挙と同じだな」
作家の若一光司は「それだけ菅さん側は危機意識をもっている。鳩山・小沢派合わせると民主党国会議員の半数を超える。しかし、この2人は例のいきさつで辞めてその後も変わりがない。なのになぜ、この2人が影響力を行使するのかがわからない」
赤江珠緒キャスター「そこですよね。しかも、周辺からいろいろもれてくるだけで、(小沢)ご本人からは何も見えてこない、わかりにくい」
三反園は「悩んでるようだ。勝っても世論とマスコミに追及される。負ければ政治生命が終わる。人事で自派を厚遇するよう圧力をかけているのだが、菅さんも勝っても党内基盤ガタガタ。それでチキンレースになっている」
ある新人議員は「参っちゃいますよ。出ないわけにはいかないが、出れば小沢さんからにらまれるし、どうしていいかわからない」と言っていたという。
赤江「1回生議員だって選挙で選ばれた人。何回というのは関係ないと思う」
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)「国民は苦々しく見ている。いま新しい政治を作る時なのに、次元の低い数の奪い合いになっている。何のために政権交代したのかを考えないといけない」
三反園「全くその通り。解散権ではなくて、政策で選んでくれといわないと」
菅という人は、もっと理念を語る人かと思っていたが、案外陳腐な戦略の人らしい。それじゃぁ、小沢と同じだ。いや、小沢はもっと老獪だぜ。