「梨元に言いつけるぞ!」
芸能レポーターのみといせいこは、まだ信じられないという。
「最後に会ったのは6月でしたが、こんな検査をしているんだというようなことを延々としゃべっていた。まさかこんなに早く。本当にびっくりしています」
自らもがん治療の経験があるコメンテーターの鳥越俊太郎はこう言う。
「筑紫哲也さん、井上ひさしさん、つかこうへいさん、みな肺がんですね。手術できない、抗がん剤しかないという点で、ボクは危ないかなと思っていた。 芸能界を徘徊する十手、目明かしみたいな人。十手の代わりにマイクで、しかも同じ目線で聞く人情味のある目明かしだった。これ大事なことで、人間として愛された」
タレントの松尾貴史「個人対個人で、人間として取材していた」
「梨元に言いつけるぞ」を流行らせたのは俳優の山城新伍だったが、彼はひと足早く旅立った。あちらの世界で、温かく迎えらているだろうか。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト