エアコン室外機が盗まれる!熱暑に各地で被害

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   「8時またぎ」コーナーでは意外なものの盗難が相次いでいるというニュースを取り上げた。エアコンの室外機だ。すでに北九州を中心に約70件発生していて、関西、関東にも広がってきているという。エアコンを付けずに寝たり、電気代が未払いでエアコンが使えない老人の「熱中症死」が多発しているなか、そのエアコンまで盗まれているのだ。盗まれたエアコンはどこに流れているのか。

リサイクル業者に売却

   今月14日(2010年)、福岡・北九州市の会社事務所からエアコンの室外機がなくなっていた。

「くやしいくって。またかってことですからね」

   被害にあった会社社長は呆れる。この会社は6月にも盗難にあって、先月あらためて設置したばかりだった。

   埼玉県吉川町では地域のコミュニケーションセンターの2台がやられた。吉川町では近くの公民館も被害にあっている。それにしても、そんな簡単に持って行けるものなのか。エアコン設置会社の社長は「工具のニッパー1本あれば、配管を切断して1人で持って行けます」と言い、防犯の専門家も「作業服を着ていれば、人目があっても修理か何かだろうと怪しまれない。白昼堂々ですよ」と解説する。

   しかし、室外機だけ持ち去ってどうするのだろう。エアコンとしては使えまい。リサイクル業者に持ち込んで、内部のアルミや銅などを金属素材として売るのだ。家庭用の30キロ前後のものでおよそ3000円で売れるという。

「10台、20台なら3万円から6万円のおカネになるからねえ」(司会のみのもんた)

   なかには、室外機のまま海外に持ち出されて、現地で解体して金属を取り出す手口もあるらしい。リサイクル業者はこう言う。

「怪しいのは買い取らないようにしてますよ。買い取るときも免許証のコピーをもらうようにしています」

   こういう業者ばかりではない。盗品とわかっていて買い取る業者がいるから、盗難が相次ぐのだろう。

文   赤坂和郎| 似顔絵 池田マコト
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