無免許で運転の水上バイクが母子に激突し、5歳の男児が意識不明の重体、母親も頭を切るケガを負った事件を取り上げた。
事件が起きたのは香川県三豊市の楠浜海岸。15日午後1時ごろ、波打ち際で男児と母親(41)が遊んでいたところへ水上バイクが突っ込んだ。水上バイクを運転していたのは徳島市内のアルバイト、山内淳治容疑者(33)で、業務上過失傷害の疑いで逮捕された。
坂出海上保安署の調べによると、山内容疑者は「前をよく見ていなかった」らしく、母子に気付いた時は10m程の距離に接近、母子をよけようとして3m手前で海に転落、バイクはそのまま母子に衝突したという。
推進力で動く水上バイクは、アクセルを緩めるとハンドル操作ができなくなるが、山内容疑者は無免許で操縦方法もよく分からなかったらしい。
現場の海岸は、昨年までは「海の家」の経営者が管理し、海岸にコの字型にブイを並べて水上バイクのエリアと海水浴場を区別していた。
しかし、今年は管理をやめていた。海岸の入り口には「立ち入りご遠慮ください」の張り紙をしていたが、実際は事故翌日も海水浴客の近くを水上バイクが行ったり来たりの状態だった。
100キロ近いスピード
気になったのは、スタジオでのリポーターのひと言とキャスターのテリー伊藤のやりとり。リポーターは「水上バイクが禁止されている海水浴場を選ぶなど、自己防衛するしかないですね」と言う。
これに、テリーは「行政は事故があるからどんどん規制する。島国なのに乗れる場所がないでしょ。水上バイクは16歳から乗れる。海のスポーツは楽しいですよ。それでは(水上バイクが)悪者になっていく。それはどうかなぁ」と反論した。
しかし、この事故の問題点は、33歳の分別あるはずの大人が、最大100キロ近くスピードが出るのに無免許運転していること。話がそれた。
見かねたワタミ会長の渡邊美樹が止めのひと言。
「水上バイクは60キロぐらいのスピードがすぐ出るのにブレーキがない。無免許運転したら終わりですよ。こいつが悪い」