粉ミルクを飲んだ赤ちゃんの胸が膨らみ始めたと中国で社会問題になっている。事態を重く見た中国政府が専門家チームに調査を依頼し、その結果が15日発表された。
原料の牛乳は問題なし
性早熟の赤ちゃんは、分かっているだけで46人以上にのぼっており、専門家は牛の乳を出やすくするために注射した女性ホルモンが残留している可能性があると指摘していた。
中国衛生省が専門家チームに調査を依頼。調査チームは、問題とされたメーカーに粉ミルクのサンプル42個と、ほかの14社の粉ミルクのサンプル13個を検査した。
その結果、「問題の粉ミルクの女性ホルモンの数値は許容範囲内で正常だった。胸のふくらみの症状は粉ミルクとは関連のない個別のケース」と発表した。
注射などの外部からの女性ホルモンはいっさい検出されず、もともと乳牛に含まれている内因性女性ホルモンの含有量も、国際的に許容された範囲内だったという。
司会の加藤浩次「VTRで見る限り、赤ちゃんの胸がそんなに出ているという感じはしなかったけど。赤ちゃんならこのくらい普通じゃないのという気がする」
問題の粉ミルクは検査の結果シロとなったが、中国国内でも食の安全に対する疑心暗鬼が強まっているようだ。