65回目の終戦記念日に番組が向かったのは靖国神社だった。より正確に言えば、靖国神社だけだった(放送を見る限り)。境内は賑わっていたが、60年間、靖国神社で写真を撮り続けているという男性は「若い人が数少ない」ことが不安だという。
その「若者」に聞いてみると、「1年に1回ちゃんと考える日というので、毎年来させていただいている」(20代会社員)といった答えが返ってきた。
空襲で死んだ人や沖縄は…
毎年、首相をはじめ閣僚の参拝も物議をかもすが、コメンテイターのピーコはそうした靖国を取り巻く状況が「政治的」に見えるという。「政治的に利用されるのがちょっとヤダなと思う」と言う。
ピーコ曰く、戦争には空襲で死んだ人もいれば、沖縄のこともある。なぜ戦争を「考える」のが、基本的に戦死した軍人がまつられてる靖国神社なのか、その理由がわからない。
「ひとりひとりが犠牲者を鎮魂して、戦争は起こしませんと思うのはどこでもできる。なぜ靖国神社じゃなければいけないのか――」
文
ボンド柳生