米ユタ州の高速道路で小型バスが横転し、日本人観光客3人が死亡した事故。バスを運行する会社の安全管理が問われる事実が徐々に分かってきた。
現地の報道や警察によると、バスを運転していたのはラスベガス在住の日本人留学生(26)で、アルバイトとして運転していた。
この留学生は今年5月にスピード違反など2度も交通違反を起こし、違反キップを切られていた。また、バスを所有するユタ州のキャニオン・トランスポーテーション社は、免許を持っていないのに、州をまたがって運行する違法営業を行っていたことも分かった。
複数の州をまたがってバスを運行する場合は、連邦当局の免許が必要だが、同社はこの免許がないままネバダ州ラスベガスからツアー客を乗せていた。
何度も車線はずれて走行
事故当時の状況も少しずつ分かってきた。ツアー客が警察の調べに、「バスが時々、車線を外れて走ったために不安を感じていた」と証言しているという。このため、警察では居眠り運転か前方不注意の可能性があるとみているが、運転していた留学生は「よく覚えていない」と供述しているという。
テリー伊藤「いまお盆休みの真っ最中。あちこちで観光客がバスに乗っている。(運転手の)居眠り運転防止のために横に座ってペラペラしゃべったらどうだろう。こちらで防衛するしかない」
司会の加藤浩次「こうなるとスピードを落として下さいというのも必要だね。ツアー客はともかく、周りが杜撰だとこういう事故が起きやすい」
今回の事故では、この杜撰な「周り」には当然ツアーを企画した日本の旅行代理店も含まれる。違法営業のバス会社と契約し、しかも運転は留学生のアルバイトでは言い訳できない。