日本相撲協会の「迷走」がとまらない。「協会一丸で難局を乗り切る」と宣言して、当面とはいえ、理事長続投を表明した武蔵川親方が辞任した。胃がんの手術直後ということもあるが、打ち続く不祥事の責任をとった格好だ
もっとも摩擦少ない
MCみのもんたが夏休みで、久保田智子アナが「なぜいま辞任なのか」と、ゲストの杉山邦博(相撲記者クラブ会友)に疑問をぶつける。
杉山は武蔵川は辞意を固めていたが、親方衆から内部理事長をという声が上がって気持ちを変えたのかもしれないと言い、「部外役員アレルギーを引きずったまま先へ行ったのではどうにもならなかった。冷却期間を置いたことは意味があった」と述べた。
後任理事長に選ばれたのは巡業部長の放駒。元大関の魁傑だ。放駒について、杉山は「クリーンで生まじめで誠実。インパクトの強い人ではない。どちらかといえば地味だ。しかし、誠実さが相撲協会再興のためには役に立つ」と手放し。
コメンテーターの与良正男(毎日新聞論説委員)が「外部からの理事長は難しかったか」と尋ねる。
杉山「(理事長代行をしていた)村山(弘義)さんは全体の雰囲気を感じ、ご本人のことも考えて勘弁してほしいという気持ちが強かった。(放駒に落ち着いたのは)落とし所として最もマサツが少なくて適任」
新理事長選出の一方で、宿舎問題で暴力団との関わりを指摘された松ケ根部屋に野球賭博に関与した力士が2人いることが明らかになった。霧はいつ晴れるのか。
文
アレマ