参院議員会長選 番狂わせの「中曽根当選」で自民改革早まるのか

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   参院自民党の議員会長選挙は思わぬ決着になった。谷川秀善参院幹事長と中曽根弘文前外相の一騎打ちだったが、投票の結果は40票と40票の同数。くじ引きで中曽根が当選した。当初は、町村、古賀、額賀という3派閥の支持をとりつけた谷川が圧倒的優位と思われていたが、フタを開けてみると「番狂わせ」。派閥主導人事に危機感を抱いた若手議員らが、中曽根支持に回ったと見られている。

業界・支持団体の影響低下で派閥崩壊

   コメンテ-ターの北川正恭(元三重県知事、早稲田大学大学院教授)が「政権交代で業界団体、支持団体の影響力がなくなってきたからこういうことが起こった」と、「派閥崩壊」について解説する。

   三屋裕子(スポーツプロデューサー)は「民主党は輿石さん(参院会長)をそのままスライドで決めて、逆に自民党が選挙をやり始めた。むしろ自民党の方が改革が早いと思われるのでは」と話す。

   MCみのもんたが「参院の会長といっても、要職とは言えなくなったね」とつぶやくと、北川が「今までの秩序が壊れてきた証拠」としたうえで、「参院では野党が優勢で、責任もある。混乱だけでなく、ということが中曽根さんに期待される」と言う。

   コップの中の戦いではあったが、異例の展開はそれなりに面白かった。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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