人気の観光スポットで夏休みを過ごすプランが無残な結末になった。
米西部のユタ州シーダ―シティの高速道路で9日(日本時間10日午前)、日本人観光客14人を乗せた小型バスが横転、3人が死亡し11人が重軽傷を負った。
亡くなった3人は、大阪在住のハヤセ・ヒロキさん(20)、東京都在住の男性(38)と女性(40)の2人は、家族への確認が取れていないために名前が伏せられた。
ラスベガスから3時間…疲れが出るころ
一行はネバダ州ラスベガスから315キロ離れた観光スポット「ブライスキャニオン国立公園」に向かう途中で、現場は見通しもよいほぼ直線の高速道路。事故直後の写真を見ると、横転の衝撃でバスの天井は大きく潰れ、壊れた後部扉からスーツケースなどの荷物が飛び出すなど、事故の激しさを物語っている。
原因はなんなのか。タイヤはパンクしていないし、車体の前部には何かに衝突した傷もない。救急隊員はこう分析している。
「バスは3回転したと思われます。バスの上部が粉々に壊れていました。運転には何の支障もない場所、絶対に事故が起こる場所ではない。飲酒の気配もないことから、居眠りやわき見など、運転手に何かがあったと思われます」
現地の警察も記者会見で、「居眠り運転の可能性がある」と同様の見解を示している。警察官によると、事故現場はラスベガスから車で3時間ぐらい、休憩を取らずに運転したとすると、ちょうど疲労がたまってくるころで、見通しがよく直線道路のためについ油断して居眠りした可能性があると言う。
運転手は現地在住の26歳の日本人男性。軽傷だったためすでに退院し、警察の事情聴取を1度受けている。
キャスターのテリー伊藤「日本でもマイクロバスや観光バスの事故があるけど、必ず運転手は一人。運転手は日本人でしょ。誰か助手席か横にいてくれて話しかけてくれればよかったですがね」
それに気付くのはいつも事故が起きてからで、後の祭りなのが残念。