「山ガール」どうも好きになれないあんなトコこんなトコ

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   イラついているのは、私だけだろうか。ある番組で山ガールを取り上げるのだが、私は正直この山ガールがどうも好きではない。イラつく原因は、オシャレカジュアルで楽しく私らしくとか、悩みも吹き飛ぶ!いい汗かいてガーリッシュな登山とか、このような文句に踊らされすぎて、登山までするのはいかがなものかと思うからである。

   さらに、多くの山ガールが目指す富士登山にも疑問が。富士登山客の熱狂ぶりは連日各局の夕方ニュースなどで報道されているが、あれも少々異常な光景だ。暗闇に浮かぶ登山客のヘッドライトによる光の行列、無謀な登山計画で救護所を訪れる客たち。なぜそこまでしてご来光を崇めたいのか。

   なんだか、自分のわがままで、他人に大いに迷惑をかけているだけなんじゃないか。そんな迷惑登山が増えに増えているような気がしてならない。富士山から日の出を見たからって、人生変わるわけじゃないと、冷房のきいた部屋で寝っ転がりながら上目線で見てしまう。

なぜ彼女たちは山に登りたがるのか

   そう、なぜかこの「登山ブーム」が気持ち悪くて仕方がない。その気持ち悪さの頂点が山ガール。完璧にマーケティングのカモにされているようにしか思えない。若い女性がこぞって低山や富士山に行きたがる理由は、「大きなことを成し遂げてみたい」「普段の生活では味わえないような、体を使っての挑戦」「自然の中で、イヤなこととか忘れたい」「ストレス発散」……。とまぁ、こんなところらしい。

   彼女達は日常生活で「壁にぶち当たる」とか「大きな案件がひと山越える」ということを、実際の『山』に重ね合わせているのだ。そんなに自分の力を試してみたいのか? 辛いことがあっても、愚痴を友達に言ったりツイートすると、「KYな人」と思われる恐怖があるから、その辛さを山の草木に聞いてもらうために山に登るのだろうか。

   なんだか、山に登る理由が自己主義の塊でしかないように感じてしまう。頑張っている私を実感したいがために、山に行く。山ガールの特集番組も見たが、もう彼女達が痛々しくてしょうがない。そんなら他で頑張れよ、とテレビに突っ込みを入れてしまった。

おやおや…「川ガール」まで登場です

   そして、次に山スカに代表されるファッションとしての登山。色鮮やかなアウトドアウェアに身を包み、見た目もカワイイ私でいたい女性たち。そりゃそうだ。それでなくても登山好きと言えば暗いイメージだったのに、出発する街中でカッコわるい登山服を着ていたら、テンションはガタ落ちだ。何事も女の子はオシャレに見えないと夢中にならないからね。ちなみに、開発者によると、山スカはトイレや着替え時の利便性もあるそうで納得できる。

   これをファッション誌がほおっておくわけがない。街で着ても、ミニスカにレギンスのコーディネートと大差なく違和感はない。さらに、夏フェスを夏の風物詩の一つと定義づけることで、自然とアウトドアファッションは今夏のマストコーディネートになる。この図式にまんまと女の子たちはハマったわけだ。

   すでに山ガールの追随も登場しているそうだ。 その名も『川ガール』。山ときたら次は川らしい。川ガールとは釣りを楽しむ女性たちのこと。専門ムックや雑誌での特集も多く、次なるブームの火つけに各業界が躍起になっているようだ。

   どちらもかなりいいお値段のグッズが必要となり、ファッションで捉える女性たちは、業界にとってはいいお客様に違いない。さぁ、来週は実際に山ガールと一緒に登山をする同行取材が控えている。果たして、山は私のイライラを解消し受け止めてくれるだろうか?と山ガールの気持ちになってみることにしますか……。

モジョっこ

姉妹サイト