縁者探し当てても「そちらで処理して」
小木「こうして、人の存在があっという間に消えていく。しかし、戸籍は残ったままになる」
大谷「警察がやっと身元を割り出して縁者に連絡をとっても、『そちらで処理してください』とか言われると警察もがっかりする。これが現代の社会なのかと思ってしまう」
大谷が大阪の例を出した。大阪では全国で初めて、児童相談所と消防署が連携して救急出動の体制をとったという。これは幼児虐待対策だが、高齢者にも適用できる。
「性悪説に立ったほうが、危機を回避できる。100歳のお年寄りが介護保険も医療保険も使わなかったら、それはSOSだと判断しないとこうした事態は防げない。残念ですけどね」