70歳以上の家出人捜索願1万1707件。「行旅死亡人」132人(東京)の現実

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   小木逸平アナがWコロンに「1人暮らしのお年寄りとかけて」とナゾ掛け。「整いましたぁ。呼吸器系と解きます」「その心は」「シンパイなんです」。

   きょう(6日)の「教えて」は、「所在不明列島」だ。山口一臣(週刊朝日編集長)が「長寿大国の崩壊」とフリップに書いた。きのう夜現在で、全国の100歳以上の所在不明は70人になった。

届け出も探す気もない家族

   「家族がいながらなぜ」という疑問に家族の言葉……。

息子「戻ってくるはず」(40年前に失踪。八王子・男性104歳)
家族「知人の別荘がある西伊豆にいる」(長野市・男性110歳)
娘「30年前に出ていった。放浪癖があった」(奈良市の男性100歳)

   届け出もしない。探す気もない。なんとも衝撃的だ。「哀しいですよね」と赤江珠緒キャスターがいう。

   大谷昭宏(ジャーナリスト)「大阪であった幼児置き去り・死亡と表裏一体だと思う。介護保険も医療保険も使ってないお年寄りを放っておいた。それは児童虐待のネグレクトと一緒だ」

   小木が「性善説ではダメ。行政の適切な現場介入が不可欠」(淑徳大・結城康博准教授)という声を紹介した。「こんな数字があります」と紹介したのは家出人捜索願の件数。70歳以上が1万1707人で、全体の14%にもなる。また、「行旅死亡人」というのがある。身元不明で引き取り手がない死者だ。昨年は東京で132人だった(引き取り拒否も含む)。

   行旅死亡人は官報に掲載されるが、遺体の状況、所持品はいいとして、姓名、生年月日、本籍地などは自称をそのまま載せる。警察は指紋などから特定作業を行い、毛髪、衣類の一部と顔写真を保管するが、法律上の保管期間は60日だ。

   官報に載った1人を番組が追跡したが、「7、8年前から住んでいた」「仕事は新聞勧誘」「家賃」ということくらいしかわからなかった。名前も偽名のようだった。

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