タレントの所ジョージが3日午後7時ごろ、東京・成城の事務所庭で農作業中に気分が悪くなり自ら119番。搬送先の病院で診察の結果、軽度の熱中症だったという。
夜間、風のある屋外にいても熱中症にかかるとは意外だが、実践女子大生活学部の稲葉裕教授は「日中に太陽の熱を吸収した地面が、夜間になって熱を放出するので熱中症の危険性がある」という。
室温30度、湿度60%が危険ライン
屋内はもっと危険。東京23区内で7月17日から29日の間に熱中症で亡くなった82人のうち、78人が家の中で熱中症にかかっている。
クーラーを付けず、水分も補給しないで就寝中というのが多いが、家の中にはほかにも熱中症の盲点がある。番組では次の3か所を指摘した。
まず押さえておかねばならないのが、室温30度、湿度60%という熱中症の危険数値。この数値に近く、家の中で最も危険が高いのは台所。野菜炒めを10分程度で作るだけで、台所の室温は34度、湿度71%に跳ね上がった。料理中は換気を忘れないことだ。
次は意外とトイレ。換気扇は臭い対策のためなので換気が不十分になって熱がこもりやすい。窓を閉め換気をストップさせた状態で10分入っていると、室温は33度、湿度67%に達する。
最悪なのは風呂。狭い空間で湿度も高い。40度の湯船に首まで10分間つかっていると、500㏄の水分が失われるという。入浴は10分以内で済ませ、入浴前に水分を補給しておくことだという。
司会の加藤浩次がこの盲点を知らずに、風呂場に雑誌を持ち込み、読みながら30分以上も湯船に首までどっぷりつかり、入浴前に水分補給しないなど、「全部当てはまりますね」と驚く。
猛暑はまだ続きそうだ。家の中ではこの盲点に注意し、栄養を取って体力をつけ乗り切るしかない。