「すごく使ってくれましたね~」
司会の加藤浩次が感激したのは、中国からやってきた観光客の金払いの良さ。
豪華クルーズ船で上海を先週末出発した「ご一行様」が、韓国・釜山、福岡を経由して鹿児島港に到着した。船に横付けされた観光バスは29台。続々と船から出てきた観光客はなんと1000人もいた。
福岡・鹿児島回って6日間6万5000円
韓国・釜山→福岡→鹿児島6日間で、費用は6万5000円から。すべて船内宿泊で、観光ツアーというより買い物ツアー。
番組では「観光については期待していない」というこの秋に大学に入学するという2人の女の子にスポットを当てた。
太宰府天満宮を訪れても、天満宮には目もくれず、ひたすら土産物店を訪れて買い物。大型スーパーではカップ麺を大量に買い入れた。さらに、家電量販店では人気のゲーム機を6個も購入した。
そのご一行様の最大のターゲットは「メイド・イン・ジャパン」だったようで、店員に「これ日本製?」と確認したのには、思わず笑ってしまった。
最後に2人組に買い物で使った金額を聞くと、1人は「用意してきた10万円全部使った」、もう1人は「26万円持ってきて、あと残りは2万円」だという。
中国から観光客が大挙来日するようになったのは、7月から施行されたビザ発給の緩和効果。それまで富裕層だけに発給されていたのが、富裕層プラス中間所得層にまで拡大された。施行1か月で緩和前に比べ5倍以上のビザが発給されたという。
コメンテーターの渡邉美樹(ワタミCEO)は「私のところでも万全の準備をしていたが、本当に中国からの観光客は増えてますね」と目を丸くしている。
中国の人たちに自国で稼いで日本で使ってもらう、このパターンで経済に刺激を与えてもらうしかないか。