日テレ遭難死カメラマン・記者 そこまでして取材する映像なのか

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   何とも因果な展開だ。秩父山中で沢登りの女性が転落し、救助に向かった埼玉県の防災へりが墜落して、女性とヘリの5人が死亡。こんどは、その現場を取材しようとした日本テレビの記者とカメラマンが遭難死した。

   日テレの北優路記者(30)と川上順カメラマン(43)の2人は31日朝、ガイドを伴って現場を目指したが、いったん沢に下りたところで、2人の様子と天候からとりやめ、引き返していた。

   2人はガイドに「尾根筋から見えるところを探す」といって再び山へ入ったが、そのまま連絡が途絶えた。翌8月1日朝、県警の捜査隊が沢筋で心肺停止状態の2人を発見した。現地では31日午後、集中豪雨が降ったという。

   ガイドは「2人があまりにも薄着なのと、山に慣れていない様子からとりやめた。尾根筋は一般登山道なので心配はしなかった」と言っている。川上カメラマンは大学では山岳部だったというが、ガイドは「体型から(最近は)あまり登ってないと思った」と言っていた。

いまさら墜落ヘリの残骸

   2人がなぜ尾根ではなく、沢で見つかったのかはわからない。日テレも「なぜ予定と違うことをしたのかわからない」という。

   鳥越俊太郎は「できるだけ現場に立ちたいという気持ちはわかる。ガイドがダメだというので、ガイドなしで行ったのかもしれない。不幸なこと」と言ったが、その前に「ヘリの墜落現場を見ることにどれだけ意味があるのか…はさておいて」と前置きしていた。ことの本質はこっちだろう。

   彼らが何を撮ろうとしたのか。どう転んでも、沢の岩や木にひっかかっているヘリの残骸、滝、沢の流れ、それだけだろう。全体状況の把握なら、すでにヘリから撮った映像がある。

   俳優の松尾貴史「何かに間に合わせなければ、というようなものがあったのか」

   鳥越「山岳部では慎重な人だったと言っていたが、それは大学での話で、テレビ局では時間との競争。間に合わせないといけない、絶対撮らないといけないとかあるんですよ」

   しかし、命を投げ出すような話ではなかろう。なぜ2人そろって死ぬようなことになったのかは、まだわかっていない。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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