参院選後初めての臨時国会が30日召集された。昨年までの自民と民主のねじれ国会とは好守ところを変えた逆ねじれ国会。
取材した大村正樹リポーターによると、午前8時に議事堂正面の扉が開いて、一番乗りしたのは気合が入ったのか宮城選挙区で初当選した自民党の熊谷大参議院議員だった。
大村の求めに応じて初登院の感想を語ったのは自民党の三原じゅん子議員。「緊張しております。今までもかなりの活動をしてきたと思っていたんですが、やはり違いますね。特別です」と話した。
きょうから6日間で歳費200万円以上
スタジオの笠井俊輔アナが割って入り、三原にこんな質問をした。
「わずか6日間(任期は26日から)しか働かないのに、7月分の歳費を200万円以上も新人国会議員がもらうのはおかしいという声があります。返納する意思はありますか」
三原は質問を予想していたのか、「国民の皆様がおっしゃることはとても当たり前のことと思っています」とスラスラ答えた。
もっとも、国会が開いてしまっているのに、いまから国会議員歳費法を改正し、さかのぼって日割り計算にするというのも妙な話だ。臨時国会で成立させたいようだが、制度の中身を巡って各党の意見が違うとかで、すんなり成立するかどうか危ぶむ声もある。
与党である民主党議員の出足が遅いのは、予定の倍、2時間におよんだ前日の両院議員総会のせいか。
「ここにいる誰にも相談しないで勝手にマニフェストを執行部が変えてしまった。いつから北朝鮮になってしまったのか」
こんな厳しい非難が飛び、首相や執行部の退陣論が噴出した総会だったが、民主党執行部にとってもっと厳しいねじれ国会が待っている。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト