さらばオグリキャップ。すっかり白くなった晩年の姿に涙

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   20年前の奇跡…。1990年12月23日の有馬記念。引退が決まっていた最後のレースで、それまでの不調をはね返して蘇ったオグリキャップの姿は、日本中を熱狂させた。「忘れないぞ、オグリキャップ」

   きのう(29日)、そのオグリキャップを追悼する「お別れ会」が北海道新冠町で行われ、全国から730人が集まった。今月3日、転倒して足を骨折、安楽死させたのだった。会場には、すっかり白くなった最後の姿が飾られた。25歳だった。

エリート馬蹴散らし最後の有馬記念の奇跡

「下からはい上がっていく力強さに感動した」
「心の支えでした」
「かっこよくて、ウマといえばオグリキャップ」
「オグリちゃん、ありがとう」

   老若男女、集まった人たちの思いもさまざまである。

   司会のみのもんたがまた浪花節。

「1年の総決算の有馬記念。そのレースが最後。すごかったね。その最後で、あと20メーターくらいになったときに、逆噴射がかかったように、飛び出した」

   逆噴射じゃ墜落しちゃうよ。それはご愛嬌。スタジオにいろいろな「オグリ・グッズ」が並んだ。

   みの「これちょっと太り過ぎちゃったね」(笑い)と出たのが、子どもが乗れるウマのおもちゃ。みのが気軽にさわろうとしたら、久保田智子アナが「あ、これいちばん貴重なものなんです」

   灰色のぬいぐるみがオグリなのだろうが、足に車がついていて、子どもが乗って動き回れる。いまはもう作っていないをどこかから借りてきたらしい。うん、ちょっと欲しくなる逸品だ。

   ほかに、今も売られているぬいぐるみ、DVD、クリアファイル、ボールペン……関連商品の売り上げというのがすごい。ぬいぐるみ300万個、クレーン用ぬいぐるみ1000万個がダントツ。ほかにビデオ、カセットテープ、写真集、カレンダー、Tシャツなど、いずれも1~5万個だ。

   デビューは地方の笠松競馬場で、1987年いきなり12戦10勝。翌88年に中央競馬に移って、エリート馬を蹴散らし重賞6連勝で有馬記念も制した。これが89年の空前の競馬ブームを作る。しかし、90年になって惨敗が続き、もうこれまでと思われた最後が、あの奇跡の有馬記念だった。

   オグリの戦績は地方で12戦10勝。中央で20戦12勝。総収得賞金額は9億1251万2000円。

   最後の頃の映像が流れたが、ほとんど白馬に見える。それよりも、最後の有馬記念に勝ったあと、たった1頭でウイニング・ランをするオグリキャップがよかった。「オグリ、オグリ」の大歓声。最後の騎手が武豊だったというのがまたいい。ジンときた。

   にしても、引退したときが5歳。それから20年。人間の罪の深さもちょっと感じさせる映像だった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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