八王子スーパー3人射殺から15年。DNAで新たな手掛かり?

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   八王子のスーパー「ナンペイ」で3人が射殺された事件発生から、明日7月30日で15年。番組では、めずらしく現役の捜査幹部がVTR出演して、犯人逮捕への意気込みを語った。そのなかで、「これも有力な手がかりになるんじゃないか」と期待するのは、犯人が被害者2人を拘束した布テープから検出されたDNAだ。

   しかし、この手の事件報道にはありがちなことだが、ディテールに混乱が見られる。26日付の「asahi.com」記事はこうだ。

「当初検出されたのは個人識別能力が低いミトコンドリアDNAだったが、その後の鑑定技術の進歩で、核DNAが検出でき、格段に識別しやすくなった」

   より精度の高い「核DNA」が検出済、と読める。

   ところが、翌日付の読売新聞(ウェブ版)では、検出されたのはあくまで精度の低い「ミトコンドリアDNA」であり、今後の鑑定技術の進歩に期待するしかないという感じの悲観的な論調だ。

   こういうときの常道では、より新しい報道がやや信憑性が高いと考えるべきだが、今日の番組は「鑑定技術の進歩によって、当初検出されたものより、より精度の高いDNA型の採取に成功している」(ナレーションによる)と、朝日に近い説明であった。視聴者的にはほとんどオセロでも見るようではある。

文   ボンド柳生
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