熱中症がすごい。全国で搬送された人は1万5114人、25日までの死者は69人、高齢者に集中しているという。「朝ズバッ!」が救急に密着した。
埼玉は7月19日から25日までに、熱中症で初診時に死亡していたのが9人と全国ワースト1だった。さいたま市立病院の医師は「先週だけで10人が運ばれて来た。普通はひと夏で10人くらいですから、(例年の)4倍とか5倍とかいうレベル」という。
この病院では、年間救急車の受け入れが6000台を超える。きのうも熱中症患者が絶えなかった。午前9時過ぎ、79歳の女性が運び込まれた。家の中でぐったりしているのを夫が発見したという。
「ここがどこだかわかりますか」
医師はまず意識の確認から始める。エアコン、扇風機がついていない閉め切った部屋にいて、救急隊員は普通の人でも汗をかく状態だったという。
午前11時半、74歳の女性が運び込まれる。眼科へ行ったが休診で、別の眼科をさがして自転車で走り回っていて熱中症になった。2人とも幸い入院せずに数時間後に帰宅できた。
午後4時半に運ばれて来たのは小学3年の男児。母親が仕事のため朝から学童保育。午前中からみんなで近所の公園で遊んでいたが、急に嘔吐と下痢に見舞われた。
連絡を受けて付き添って来た母親は、「走り回っていたと思うが、朝もたせた水筒が半分も減ってなかったので、水分をとってなかったんだと思う。でも、Tシャツからズボンから、水からあがったようにびっしょりだった」と話す。
予防は水分だけじゃなく塩分摂取
大阪・堺市で診療所を営む中村純友医師は「熱中症の会」をたちあげ、予防活動をしている。9年前、大学生の息子を運動部の夏合宿で死なせた。
「私も含めて、熱中症を知らない人が多すぎた」
本を書き、講演して歩く。
「息子は水分ばかりとって、塩分をとってない可能性があったから、塩分の大切さを知らせたい。塩分を取らないと最終的には精神がおかしくなって死ぬこともある。ちょっとした知識さえあったら、命は助かる」
司会のみのもんた「69人が死んでいるんですね」
久保田智子アナ「室内でもなります。台所は火を使うので温度が高い。換気扇を回すこと。また寝室でも、夜中のトイレがいやだと水分補給を怠ると危険」
みの「空調とめちゃったりして。私はつけ過ぎでのどをやられた。
さっきお母さんが言ってたけど、お子さんが汗かいて洋服がびっしょりだったと。恐いねえ」
感染症にやられるのは、やはり高齢者が多くて49.7%、成人38.1%、少年11.2%、乳幼児1.0%だそうだ。
久保田「高齢で一人暮らしの方が多いそうです」
気をつけよう。きょう明日はちょっと涼しいようだが……。