不同意堕胎医師「懲役2年執行猶予付き」じゃあ軽過ぎないか

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   大学勤務医の男(36)が妊娠した交際女性に子宮収縮剤と陣痛促進剤を投与し、不同意堕胎罪に問われた事件は記憶に新しい。その初公判の詳細を阿部祐二リポーターが伝えた。

手口は巧妙悪辣

   検察側は冒頭陳述で男の悪辣さを列挙したようだ。

★現在の妻と被害女性の双方に結婚をほのめかした。
★「親に10億円以上の借金がある」とウソを言って被害女性に結婚を諦めさせようとした。
★被害女性に栄養剤と偽って子宮収縮剤を服用させた。
★子宮収縮剤を継続的に服用させるため、知人の医師の名を使って虚偽のメールを作成、プリントアウトした紙を被害女性に渡した。
★妊婦の体にいい薬が開発されたとして、被害女性に陣痛促進剤の点滴をした。
★結婚を秘して被害女性との交際をつづけた。

   キャスターのテリー伊藤は「2時間ドラマによくあるようなメチャクチャなストーリー」と断じた。

   元東京地検公安部長の若狭勝(弁護士)によると、男が事実を認めて反省の態度が色濃いこと、今後、医師免許を取り消され社会的制裁を受けることを踏まえて、懲役2年くらい、執行猶予3年か4年の刑が考えられるという。

   テリーは「執行猶予がつくのはビックリ」としたうえで、「男はよっぽど口がうまいに違いない。したたかで甘え上手なのだろう。奥さんの今後が心配」と話した。

   被害女性は供述調書で「赤ちゃんといっしょに歩んで行く人生を楽しみにしていました。大事な命でした」と語っているそうだ。たしかに執行猶予は甘い気がする。

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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