親による子の虐待が後を絶たないようだ。番組が今朝(7月26日)報じたのは2件。 いずれも横浜で起きている。
1件は21才の母親と同居中の男(37)の2人が、次女(1)を小さな木箱に閉じ込め、窒息死させたもの。09年12月の事件で、警察が裏づけ捜査を進め、おととい母親と男を逮捕した。泣き声がうるさかったからだという。
もう1件は内縁関係の夫(34)と妻(36)が起こした事件。夫が3人、妻が2人、それぞれの子を連れて同居していた。夫の長男(11)がコンビニでおにぎりとパンを万引きしたことがきっかけで虐待が発覚する。警察が調べたところ、長男は5日間、食事を与えられず、全身に木刀で殴られたようなアザがあった。コンビニの話では、長男は体が小さく7、8歳にしか見えなかったという。番組によれば、虐待は妻が主導していたらしい。夫婦は「しつけのつもりでやった」と供述しているそうだ。
子連れ同士が多い
コメンテーターの勝谷誠彦(コラムニスト)が憤然として言う。
「学校は何をしていたのか。7、8歳にしか見えないなら、先生は把握していなければいけない。悪いのはもちろん親だけど、近所の人も児童相談所とか市役所や区役所に通報してくれればよかった。窓口があってちゃんと対応してくれる。子どもは通報できないんだから」
テリー伊藤も「虐待が起こるのは子連れ同士の場合が多い」として、こう続けた。
「自分の価値観と違う子のいるとき、不満を全部、子どもに押しつける。しつけでも何でもない。憂さ晴らしでいじめをやっているだけ。最初は冷静だと思うけど、途中から変になっていく。犯罪者になる前に相談することが大切だ」
血のつながりいかんに関わらず、子に対する親の愛が薄れてきているような気がしてならない。
文
アレマ| 似顔絵 池田マコト