2日前からワーワー言っていた東京・小石川植物園の世界一でかくて、臭い花、スマトラ島原産の「ショクダイオオコンニャク」がきのう(22日)午後開花した。いつもは1日100人という入場者が、17日から昨日までに約1万人というもう大騒ぎだ。
咲き始めたのは午後1時、高さ1.5メートルのうち、花びらに当たる部分1メートルが徐々に開き始め、午後7時に完全開花となった。同園での開花は19年ぶり。園長の邑田仁・東大教授は「1993年に種を蒔いて、17年ですから感慨無量ですね」という。何とも気の長い話。
小石川植物園では、午後11時に園長が花びら部分(正確には葉が変形したもの)の下部に小さな穴をあけて人工的に受粉させた。根本の奥のところに、おしべとめしべがあるのだ。園長は「全部受粉すると300くらいの実がなる。成功すれば日本初」という。しかし、花の命は2日ほどで終わるのだと。
世界1でかくて臭い花
問題の臭いはどんなものか。奥平邦彦アナが恐る恐るのぞきこんでむせかえった。「生ゴミのゴミ箱に首を突っ込んだような」という。他の人たちも「大根が腐ったような」といい、かなり離れても臭うという。
スタジオに問題の臭いを閉じ込めたビニールの袋が4つ。司会のみのもんたがひとつを手に、与良正男(毎日新聞社論説副委員長)、吉川美代子(TBS解説委員)、池田健三郎(政策アナリスト)の前にもひとつづつ。みのが「クリップをはずして押すと臭いが出ます」と説明して、一斉にやった。
「ウワッ!」
みのがのけぞって、画面の外に。
与良は体を背けたまま動けず。
みのが小声で「すげえ」
吉川「腐った生ゴミをこの猛暑の中で延々と発酵させたよう」
みの「代表してかがせていただきましたけど」と花のイラストを振り返って、「もう咲かなくていいよ」(大笑い)
奥平は「3、4か月で、トウモロコシのような緑色の実がなる」と写真を見せたが、実は赤い。これを鳥がついばんで、種が広がるのだが、種は3~4センチもあるから、スマトラの鳥でないと無理なのだそうだ。
みのもんたが「今日は目のつけドコロではなく『鼻のつけドコロ』でした」と、まだ漂う臭いを手で払いながらの締めだった。