エアコン「睡眠タイマー」体に悪いのは3時間より1時間

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   21日は全国106地点で35度を上回る猛暑日を記録、200人以上が熱中症とみられる症状で病院に搬送され、このうち6人が死亡した。

   それにして最近増えている熱中症、猛暑だから当然かもしれないが、なにか背景が潜んでいるのではと番組が取り上げたのが、エアコンによる体温調節機能の退化だった。

汗腺機能の退化で熱中症増加

   五味クリニックの五味常明院長は次のように指摘する。

「熱中症が急激に増加しているのは、汗腺機能が衰えた結果なんです。日本人は四季折々、能動汗腺で体温を調節してきたが、エアコンを使うようになって汗をかく機会が減少し、この調節機能が退化。熱中症にかかりやすくなった」

   エアコンを使わないのが一番なのだが、すでに退化した人が熱帯夜にエアコンを使わないと、かえって熱中症にかかりやすく危険だという。

   さらに、多くの人が寝る時に間違ったエアコンの使い方をしているらしい。 睡眠と温度の関係を研究している奈良女子大生活環境学部の久保博子准教授は次のように指摘する。

「寝る時に入れる1時間タイマーと3時間タイマーを比較すると、1時間タイマーでエアコンを切る方が体への負担が大きい」

   1時間タイマーの場合、寝る際の体の表面温度38度が12分で31度に下がる。しかし、1時間後にエアコンが止まると体温は一気に上昇し、もとの38度に戻ってしまい、深い眠りに入った最中に暑さで目が覚める。

   3時間タイマーの場合は体温と室温のギャップが少なく、体への負担が少ない。しかも、3時間のうちに2回深い眠りに入り、スッキリ目覚めるという。

   「エ~」と驚いたのは、タレントの眞鍋かをり。

   「体が冷えすぎるのはよくないと思い1時間タイマーでエアコンを切ってました」。

文   モンブラン
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